今年に入り、飛躍的にプロアマ問わず多くのトーナメントにて好成績の手助けとなっているブランズウィック・ボール。以前からのファンは勿論ですが、新たにブランズウィックを指名いただく機会が増えていることはチーム・ブランズウィックの一員として非常に嬉しく思います。 5月に発売された「ザ・エッジ™」では、前評判も高く発売から僅か数日でメーカー完売した程の人気ぶりとなりました。 デモフェアにて初お披露目となった今作「フォルテラ・エグザイル」ですが、所謂「スキッド&スナップ」リアクションを高いレベルで実現したボールになります。 その秘密は今作の為に新開発されたカバーストック&コアです。まず、カバーストックに使用しているのは「フォテフィ・リアクティブ」と呼ばれるベースカバーストック。 性能向上添加剤としてブランズウィックの総力を挙げて開発された結果、容易なスキッドと最も速い横方向のトラクション、更には強力なピンアクションを生み出すことに成功しました。 そして、デモフェアの際に来日していたブランズウィック&DV8、PBAツアープレイヤースタッフのコーチ・チャックガードナー氏によると、 今作の強力なキレは「フォルテラ・フリップコア」と名付けられた新型コアの上部フリップの改良により際立つものになっているとのこと。世界第2位のボウリングマーケットである日本を視野に入れたボール開発が実を結びつつあると言えます。
ボウラーにどのようなボールが欲しいですか？という質問を投げかけると多くの場合には「走って、キレのあるボールが欲しい！」と言われます。 皆さんはいかがですか？その要望にブランズウィックが強く応えたボールが正にこのボールです！私が「フォルテラ・エグザイル」を投球したのはデモフェアの約1週間程前でした。ボールスペックの詳細が出ていない状況でしたが、見る限りに直進しそうだなという思いでドリルしました。 レイアウトは「55°

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50°」で、メインボールのスペックを把握する為に選択するお気に入りのレイアウトになります。
数回投球しただけでこのボールの完成度の高さを強く感じ取れました。今までのボールを超越する走りとキレを備えた仕様で、非常に深い入射角度により薄め、ジャスト、厚めとストライクゾーンの幅広さが全く違いました。 多少リリース・ミスを起こしてしまっても、まるでしっかりと投げたボールかのようなリアクションと弾きを見せます。これまで、他ブランドを好んで投球されてきたボウラー達も、このボールは欲しいと高評価です。皆が投げたくなるボールとはこの上ないボールの評価だと思います。 板を狭く投球していたボウラーでさえ、ドライゾーンに向かって板を広く使っての投球が可能になるほどで、ディープインサイドに入ってからの投球や、板目をまたぐ投球ラインも楽に行えます。 適合コンディションはミディアムミディアムドライとしており、ヘビーオイルやロングオイルでは直進し過ぎてしまう傾向にあるので、使用状況はボールの動きを把握する必要があります。 このように、対応コンディションを設定することで、効果を特に発揮する状況を作り出したと言えます。我々が最も投球する機会の多いであろうミディアムコンディションをベースに開発されたことで幅広いボウラーのニーズに対応出来ます。
なお、パフォーマンスの大きさが功を奏してか、ドライゾーンでの反応が優秀ですので、ショートフックタイプのボウラーは早めにドライゾーンを辿る様にライン取りを行えると十分な入射角度とリアクションを得ることが出来ました。 デモフェアの際にデモンストレーションを行いましたが、回転が少なめの投球ではアウトサイドから板目を少なく投球、転がりを出しての投球ではセンターアングルでも投球することが出来、どのアングルからでも攻撃的に攻められることを実感し、感じていただけたと思います。
表面は、ロイヤルコンパウンド仕上げにより長めのスキッド感を作り出しており特徴を得る為には定期的なツヤ出し加工をお勧めいたします。 サンド加工を行った場合、当然レーンキャッチ力が向上しますが、キレが鈍くなり使い勝手が悪くなってしまいます。オイリー仕様では、よりレーンキャッチ力の強いボールを投球すべきでしょう。 比較投球ボールとして、今回はブランズウィック・ブランドの最高峰ポテンシャルシリーズ「マスターマインド™」の第2弾「マスターマインド™・ジーニアス」を選択しました。 ヘビーオイル対応「初代・マスターマインド™」のハイブリッドパールカバー仕様の同作は、比較的強いカバーストックと早い転がりのコアとの組み合わせにより大きなねじれ感を得られます。 箱出ではオイルにも強くストロングアーク軌道ともいえるスペックです。ポケットヒットした際のピンを弾き飛ばすかのようなピンキャリーは初めてこのボールを投球した時には驚いたものです。 「フォルテラ・エグザイル」が直進力豊かな軌道に対してはやや緩やかな軌道となりますが、その分立ち位置では「マスターマインド™・ジーニアス」の方が内側からオイルを長く使って投球するイメージでしょう。 手前のオイル状況でボールパフォーマンスが大きく変わってしまうのが難点ですが、抜群のピン飛びを感じると投げたくなる程の高スペック品です。刻々と変化を起こすレーンコンディションで戦う中、長時間良いパフォーマンスボールを投げたいという気持ちはボウラーなら誰しも抱くはずです。
この新作「フォルテラ・エグザイル」は、抜群の直進力と非常にシャープなバックエンドリアクション、柔らかいピンアクションから生まれるストライクゾーンの広さがポイント。 現在のブランズウィックがどういったボールを市場に送り出して支持を得ているのか、是非ともこのボールで感じてください！きっと二つ目が欲しくなると思いますよ♪
それではまた、次回のレビューにて。

今回のドリルレイアウト

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