第37回
2015年6月20日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。約一か月ぶりの
ストライクレビューとなります。
最近、
facebook等のSNSにて楽しみにしているという励ましをいただき、筆者として大変嬉しく感じております。これからも皆様に待っていただけるような情報を提供できるように努力して参りますので、どうぞ宜しくお願いいたしますね。
さて、
プロテストも終わり、今年は男子54期生・女子48期生が誕生いたしました。業界に飛び込んできたフレッシュなメンバーの中より、チーム・サンブリッジへと新たに仲間入りをされた方々も誕生しており、益々ご注目いただきたい所です。
(すでにサンブリッジ社よりPRがあっていると思いますので、詳しくは
そちらをご覧ください。)2015年プロボウリングツアーもスタートし、多くのボウリングファンが全国を転戦するプロボウラー達に声援を送ってくださっていることと思います。
小さな業界だからこそ、皆さまの声も選手へと直に伝わるはずです。お近くで開催の折には、何卒会場へ足を運んでいただきまして、観戦し共に盛り上がってほしいと願っております。
そのような中で寂しい話ではありますが、千葉県のボウリング場で老舗として多くの大会会場を提供してきた
「JFE千葉リバーレーン」が、2015年9月末を持って閉鎖されるそうです。
その
「JFE千葉リバーレーン」におきまして、6月19日・金曜日
〜
21日・日曜日の間「JFEカップ2015千葉女子オープン」が開催されます。同大会としては最後の大会となるため、選手の意気込みに注目いただければと思います。
さて、今回ご紹介するボールはシリーズを重ねる毎にファンが増え、
ブランズウィックの人気ラインとなった「ザ・エッジ」シリーズ最新作の「クリスタル・エッジ™」が前作の
プライド・エッジ™より約半年ぶりに登場になります。
一見すればボールの進化が分かる今作のパフォーマンスの良さをお伝えいたします。それでは、第37回
ストライクレビュー「クリスタル・エッジ™」編をどうぞ!
70°
×
3・7
/
8
×
55°・薬指穴内にピン抜き配置
博多スターレーン(ウッドレーン)
43フィートのクラウンコンディション
29.5
ml
カストディアンプラス
33°
名前を聞くだけで良いボールに決まっている。そんな表現さえも自然に受け入れてきたのではないでしょうか。
ブランズウィックの日本限定モデルシリーズ「ザ・エッジ」の第4弾「クリスタル・エッジ™」が2015年6月中旬に発売いたします。
SNSで、このボールの情報を欲しいという声を多数頂戴いたしました。その方々の多くはシリーズを通して使用いただき「ザ・エッジ」シリーズが好きだからということでした。
このシリーズは日本市場を視野に製作・開発されている日本でしか入手できないボールシリーズとなっており、リーグボウラーから競技ボウラー・プロスタッフと非常に幅広い層に向けたハイパフォーマンスさが特徴です。
数値以上の転がり感とスキッド具合、バックエンドでの強力なフックモーションから生まれるシリーズ最高のピンアクションはブランドファンならずとも一度投げて欲しい程の仕上がりです。
鋭いパフォーマンスを生み出す最大の要素であるカバーストックには「グラデュードV」を新たに搭載し、スキッド感とレーンキャッチ力のバランスを飛躍的に高めました。
ハイブリッドカバーを採用したのは第2弾:
クール・エッジ™・比率50%:50%、第3弾:
プライド・エッジ™・比率80%:20%で、
今作も同様に比率90%:10%(比率数値はソリッド・パールの順)とし、
前作よりもソリッド部分の範囲が広くなったことでオイルキャッチ力が向上しています。
更に、カバーストック名にあるV(ファイブ)という摩擦を強化させる添加剤を加えることで直進力を得つつレーン上での安定した軌道を実現できています。おそらく、今作のピンアクションの良さはここに秘密があるのではないかと推測でき、長年の開発力の賜物ではないでしょうか。
コアデザインには、もはや定番とも言うべき
「エッジ・中・RG・シンメトリックコア」を採用していますので、シリーズファンは戸惑うことなく今作に入り込めるのではないかと思います。
転がりはコアの強さが影響しますが、それに伴いカバーストックとのバランスで体感的には大きく変わってきます。オイル吸着も良く、表面がベトベトになりにくく、カバーストックの出来栄えをうかがえます。直進力があるのにオイルに弱い感じは無く、ドライエリアからはパワフルなフックを示し、投球者をきっと満足させてくれることでしょう。
投げた感想としては、ピンアクションが重たくなったなというストライクゾーンの広さが増したことを一番に挙げたいと思います。どのアングルからでも攻めることができる優秀さで、極端なパターンを除きオールラウンドに活躍してくれるスペックになっています。
前作の
プライド・エッジ™が大好きで、試合球としてストックも持っている程ですが、今作はよりフック幅が強調されており曲りが見やすくなっているのが変更点と言えます。
オイルキャッチ力が向上している分、タイトなアングルよりも板目を多少使った投球ラインの方が角度の調整が行い易く、軌道イメージが容易にできるという点が私の感想です。
反応の良さに磨きがかかり、ピンに当たってもう一度曲がり込む程に当たりが強いので、シリーズを通してのファンは勿論、ピンアクションが良いボールが欲しいという方や、
プライド・エッジ™よりもう少しキレのあるボールを探している方に大変お勧めできるボールです。
表面仕上げは、#500
マイクロパッド→
#1000
→
ロイヤルコンパウンド→
ロイヤルシャインの工程となり、ポリッシュな見た目がとても綺麗なボール表面です。
適合パターンとして
ミディアム〜
ヘビーとなっていますが、オイリー以上では番手を粗くしグリップ感を高めた方が曲りは安定するでしょう。
よりスキッド&スナップ調を強調したい場合には、#1000を#2000もしくは#4000まで番手を引き上げてからポリッシュ加工することでかなり直進力を高めバックエンドで反応を早めることも可能です。私の体感としては、この箱出しくらいの番手が走り具合、レーングリップ力のバランスが取れていて使い易くてこのままで使っていく予定です。
ドリルレイアウトは、板目を狭く投げる、板目を多く使う、先の曲りを抑えるなど場面によって多少リリースを変化させる為、その都度PAPも変わり、
私のPAP(右投げ:右に4×
5/
8×
上に13/
16)で70°×
3・7/
8×
55°ですが、ピン配置は薬指穴内となっています。
シリーズものは基本的に同程度のレイアウトを取りスペックの違いを伝えやすくしているつもりです。日本限定販売ボールながら、ワールドリリースの「マスターマインド™」「ネクサス™」「オーラ™」といった主力ラインナップに並ぶ「ザ・エッジ™」シリーズは更なる飛躍を遂げて、今回「クリスタル・エッジ™」として新発売となります。
ブラックを基調としたダークシルバーパールとのカラーリングも力強く、国内需要の高い色合いを意識し、多くのボウラーの手に届くことを楽しみにしています。是非、投球いただきこのボールの仕上がりを皆様にも評価していただきたいと思います。
それでは、また次回のレビュー
(DV8・アウトレイジを予定)でお会いしましょう!
執筆後記
日本限定モデルとして人気の「ザ・エッジ」シリーズより、シリーズ最高のピンアクションと切れ、バランスの良さを組み込んだハイスペックボールが登場!オールラウンドに使えるメインボールとして一押しいたします。
今回のドリルレイアウト
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