第39回
2015年6月28日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。2015年6月最後の
ストライクレビューは、2個同時紹介です!
ブランズウィックブランドのミッドプライス帯といえば、
リンガー™シリーズを思い浮かべますが、今作「ソウル™&
ソウル・メイト™」は
リンガー™の後継モデルとしての登場になります。
先月紹介しました
ラディカルの
ラックアタック™・ソリッド&
ラックアタック™・パール同様、ソリッドカバーとパールカバーの2種類がリリースとなります。
ソリッドカバーの「ソウル™」は絶賛発売中、パールカバーの
「ソウル・メイト™」は2015年7月発売となりますのでお楽しみに。扱い易く、読み易い軌道に、より安心してボウリングを楽しめる上、嬉しい価格設定と、お買い得感たっぷりのお勧め仕様。
今回は、この2種の違いをメインに、
リンガー™から「ソウル™」へ、パフォーマンスはどのように磨かれたのかをレビューしたいと思います。
それでは、第39回
ストライクレビュー「ソウル™&
ソウル・メイト™」編をどうぞ!
85°
×
3・7
/
8
×
70°・薬指真下にピン配置レイアウト
85°
×
3・7
/
8
×
70°・薬指真下にピン配置レイアウト
博多スターレーン(ウッドレーン)
43フィートのクラウンコンディション
29.5
ml
カストディアンプラス
33°
エントリーボールからのステップアップや、リーグボウラーのメインボール、更には上級者のミディアム以下向けの後半用ボールとして、幅広い層にスポットを当てて開発されることがミッドプライス帯の使命と言っても過言ではありません。
これまで、プロボウリング公式戦優勝ボールにも輝いた初代・
リンガー™を筆頭に計4作品がリリースされ、いずれも高い人気を得た
リンガー™シリーズが、この度「ソウル™」シリーズとして新たに生まれ変わりました!
今回、紹介いたします
ブランズウィックブランドの最新ミッドプライスライン「ソウル™&
ソウル・メイト™」は、
カバーストック・
コアデザイン共に改良し、ソリッドカバーおよびパールカバーの2作品として、新たにワールドワイドリリースされます。
この価格帯のボールに求められるのはシンプルな曲り形状であり、融通の利いたパフォーマンスという部分が主かと思います。一般にこの層のボールにはピンキャリーを過度に要求しにくいのが実情ですが、今2作品は
リンガー™を上回る強いピンアクションを実現できた部分は大きな魅力としてお伝えさせていただきます!
カバーストックは共に新開発の「CPTv2・コントロールリアクティブ:ソウル™」と
「CPTv2・フリップリアクティブ:ソウル・メイト™」を採用しています。CPTカバーは摩擦力を抑えた低摩擦系カバーとして開発されており、今回のバージョン2も基本的なコンセプトは変わりなく思います。
リンガー™のボールラインナップでは、「ソウル™」が
リンガー™・ロイヤルブルーソリッドに、
「ソウル・メイト™」が
リンガー™・プラチナムパールの位置づけというのが最もしっくりとイメージできる印象です。
コアデザインも新調し
「ソウル・中・RG・シンメトリックコア」(対称コア)として、どちらも
同型コアを採用しています。
ドリルレイアウトし易い至ってシンプルデザインの対称コアで、クセの少ないボールコンセプトにぴったりの形状ではないでしょうか。
では、私の投球による軌道イメージをお伝えいたします。「ソウル™」はソリッドカバーらしくオイルの濃淡で極端な動きの変化が無く、その分ドライゾーンでの反応も見易くコントロールが容易です。ソリッドカバーとは言っても、ベースカバーが摩擦を抑えたカバーストックの為、手前で反応しすぎるということはありませんでした。
比較に
リンガー™・ロイヤルブルーソリッドを試した所、「ソウル™」の方がレーンキャッチ力、曲がり幅、ピンアクションと総合的に上回っている感じを見受けられました。
キャッチ力が向上している分、軌道イメージはやや緩やかに思えましたが、ポケットに寄ってくるかの様な曲り形状は薄めのピンアクションの強化に繋がって良い印象を持つことができました。ドライエリアにボールが膨らんでも垂れにくく、スタンダードなボールスペックに仕上げられている為、レディースやシニア層などスピードのあまり無い方にも特にお勧めできるボールです。
もう一つの
「ソウル・メイト™」は
リンガー™・プラチナムパールの直進力と非常にコントロールに長けたバックエンドリアクションを持ち、スムーズな軌道を描く性能を示してくれました。
個人的には
「ソウル・メイト™」の曲り方が大変気に入りまして、リーグコンディションやゲーム後半のオイルが枯れてきた状況下で役立ってくれています。オイル上を長く辿ってくれる為にタイトなアングルを楽に攻めることができ、オイル段差のキワの外から投球できる数少ないボールに思います。
板目を使っての投球が苦手で真っ直ぐ転がしてピン側で少し曲がってほしい、そういうような感覚のプレイヤーにとって貴重なスペックです。そして、ショートフックボールながら強力なピンアクションを見せてくれる所が何とも言わせません。ピンに当たった際の音が大きく、ピン飛びの良さを体感させてくれると思います。
板目を多少使いたいボウラーは「ソウル™」を、レーンを縦方向に攻めたい方は
「ソウル・メイト™」を選ばれたらいかがでしょうか。
表面仕上げは「ソウル™」が#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンド、
「ソウル・メイト™」が#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンド→
ロイヤルシャインとなっており、どちらもカラーが引き立つポリッシュ仕上げとなっています。
ドリルレイアウトは
リンガー™・ロイヤルブルーソリッドと同様の、薬指真下位置にピンを配置した
85°×
3・7/8×
70°を双方選択いたしました。
一番の目的は、どちらもさほど強いパフォーマンスを持つボールでは無い為に、狭いライン取りを攻めやすいようにピンダウン配置にした次第です。ミッドレーン部でのグリップ感を出せるかどうかがピンキャリーに関わるので考慮したまでです。スピードの無いボウラーで直進力を求める場合には、よりスキッドエリアを長くするようなレイアウトの方が効果的と言えますのでご注意ください。
ブランズウィック、
DV8に続いて登場した
ラディカルの影響もあり、選択肢の拡大にこうしたミッドプライス帯の充実具合はとても嬉しく思え、ボウラーの好みに合わせてチョイスしてもらえれば良いのではないでしょうか。
リンガー™がそうだったように「ソウル™&
ソウル・メイト™」も
ブランズウィックのミッドプライス帯といえばコレ!と言われるようになることを楽しみにしています。
リンガー™ファンは勿論、お手頃で使い易いボールをお探しの方など、是非、お好きなスペックを選んでプレーしてみてください。それでは、また次回のレビューでお会いしましょう!
執筆後記
新たなミッドプライス帯ボールとして仲間入り!安定感とピンアクションが強化されたお手頃・お買い得なボールを是非、お求めください。
今回のドリルレイアウト
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