第30回
2015年3月22日更新
こんにちは、プロボウラーの
逸見正晃です。ブランド誕生から3年半が経過し、素晴らしいパフォーマンスを秘めた
サグ™・アンルーリーを生み出すなど、着実な進化を見せる
DV8ブランド。
今回は、遂に日本限定仕様の登場となります!これまでワールドリリース品のみを扱ってきた同ブランド初の試みということもあり、当然期待が膨らむでしょう。注目の第1弾としてリリースされるのは「ダークナイト™」。
このボールには、
ブランズウィックブランドより国内限定品シリーズとして高い人気を持つ「ザ・エッジ」シリーズのベースカバーを採用し、
DV8の人気シリーズ「ディーバ」にも使われているコアデザインをアレンジし完成いたしました。
初の両ブランド・コラボボールとして目が離せない同ボールに是非、着目してください。それでは、第30回ストライクレビュー「ダークナイト™」編をどうぞ!
50°
×
4・1
/
8
×
30°・薬指真上位置ピン配置
60°
×
4
×
50°・薬指穴内ピン抜きレイアウト
博多スターレーン(ウッドレーン)
41フィートのクラウンコンディション
30.2
ml
カストディアンプラス
33°・コンディショナーの種類を変更
2015年3月、
DV8ブランドより新たな1ページが開かれました。同ブランドは2011年9月の誕生から早3年半が経過。
これまでの
ブランズウィックブランドとは一味違った趣向で開発されてきた同ブランドは、米国を中心に鮮やかなカラーリングとアグレッシブさで人気を高めてきました。
しかし、国内と米国ではボウラーの好みに違いがあり、特に明るいカラーイメージを持つ
DV8は見た目やコンセプトの部分で中々受け入れられにくい状況が続いてきました。
そして、その状況を払拭すべく満を持して
DV8と
ブランズウィックは双方の技術を融合した初のボールとなる「ダークナイト™」をリリース!
このボールに使用されているカバーストックは、多くの愛用者を生み出した人気シリーズ「ザ・エッジ」の第2弾である
クール・エッジ™に採用されている「グラデュード7.3」ハイブリッドカバーに、
DV8の「サグ™」シリーズに使われている最新カバーストック「クラス13リアクティブ」で使用した添加剤をミックスしたオリジナルの「クラスα7.3リアクティブ」となっています。
これは、公式戦優勝ボールとしても記憶に新しい
クール・エッジ™の爽快なスキッド感と、軌道のブレが少なくメリハリを強調したバックエンドリアクションを可能にしています。
そして、コアデザインに選択されたのは、様々なボウラーに定評のある
「ディーバコア」をバランス変更した
「DKコア(対称)」を新採用いたしました。
その結果、過去の
DV8作品を超えるスキッド&スナップリアクションボールが誕生した事は、我々プロスタッフにも大変喜ばしいです。
今回の「ダークナイト™」の特徴はできるだけ直進させて、ピン側でパフォーマンスしてほしいというニーズに最大限応えたスペックにあります。実はとても鋭い角度での投球が容易であり、球速が乏しい方にもスキッド感を体感していただけます。
シンプルなコアデザインと、レーンキャッチ力を強調していない仕様の為に、ボールが死に玉になりにくく、日本国内で安定した高い人気を誇る「ブラック・パープルパール」での登場も人気の底上げをするでしょう。
DV8最速として過去に発売された
デュード™そっくりの面構えですが、オイルキャッチ力、安定感、ピンアクションは格段に向上しています。このレビューがアップされる頃には、市場に登場しているかと思いますので、多くの方に是非、投げていただきたいですね。
私はこのボールを投球する状況として
ミディアムコンディションを中心に、スピードボウラーならば
ミディアムドライ、スピードの遅いボウラーならば
ミディアムヘビーまで十分に対応してくれると思います。
それは、手前のオイルに左右されにくい直進力があるというと、ドライゾーンにおいてはっきりと曲りを感じられるからです。良く走ってくれる分、先での反応が強くなっており、オイルが枯れてきた環境でもコントロール性能が高く優れています。
オイル量が十分にあるショートパターンでは過敏に反応する恐れがあるので、短い時用としての利用には注意していただきたいと思います。投球イメージとしては、一度ドライエリアに出してあげることで心地よい反応を得られ、入射角度を保つことが可能です。オイルを長く使うよりも、キレを感じられる状況を作り投球してもらうようにしてほしいボールです。
表面仕上げは#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンド→
ロイヤルシャイン仕上げとなっており、とてもスムーズなスキッド感が得られる仕様になっています。
箱出で十分にスキッド感はありますが、摩耗によりツヤが無くなってきた場合や、反応が大きいと感じられた方には番手を細かく仕上げるも大変有効です。
ドリルレイアウトは
「50°×
4・1/
8×
30°(対称コア)」を選択しました。
ピン位置は薬指真上位置になります。シャープなリアクションが特徴のボールでしたので、そのポイントが活かせるようにとVAL角を30°に設定しました。ボール自体との相性もあり、とてもシャープな動きを示してくれ、気持ちの良いピンキャリーを楽しめる様になっています。
今回の比較対象ボールは「ダークナイト™」のベースカバーにもなっています「ザ・エッジ」シリーズの第3弾、2015年初荷ボールとして好評販売されている
プライド・エッジ™をチョイスいたしました。
こちらのドリルレイアウトは
「60°×
4×
50°(対称コア)」で、薬指穴内にピン配置しています。
今回の「ダークナイト™」に採用しているカバーストックより、ややオイルキャッチの良い「グラデュード8.2」ハイブリッドカバーを使用した
プライド・エッジ™の方が若干早い段階での曲り出しを感じます。
軌道比較では、それまでシャープさをイメージしてきた
プライド・エッジ™を上回るバックエンドでの爽快なパフォーマンスを持つ「ダークナイト™」のキレは素晴らしく、曲がり幅は
プライド・エッジ™が大きいものの、その分中盤以降での活躍に期待を持てるスペックで間違いありません。
オイルに対して沿わせる攻め方には
プライド・エッジ™が有効で、出し戻しのラインを攻める際には「ダークナイト™」の方が角度を作り出し易く楽に投げられます。
あえて、これまで全面に推してきた
DV8ロゴをコンパクトにし、日本国内ボウラーの要望に深くマッチした期待の新作「ダークナイト™」。
シンプルで転がりの良いコアデザインに、直進力とバックエンドを強調したカバーストックは正に市場に適合しています。
DV8の躍進は、
ブランズウィックとの融合にて次のステージへ進みます。走ってキレのある球が欲しいというボウラーの皆様方に是非、手に取っていただきたいと思います。
執筆後記
ブランズウィック(カバーストック)と
DV8(コア)の国内限定初コラボレーションボールが誕生!第1弾に相応しいスキッド&スナップリアクションで、ブランドイメージを一新します!
今回のドリルレイアウト
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コバヤシ.ボウル
公開日:2015年3月18日・3分6秒・w1920
×
h1080・撮影協力:
ラウンドワン・わらび店
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サンブリッジ公式動画チャンネル
2015年3月の
「コバヤシ.ボウル」は期待のニューシリーズ
「エリアマックス™」と掟破りの工法で完成した「ダークナイト™」の二つをお届けいたします。
今回のドリルレイアウトはどちらのボールも「64°、ピン・PAPが4・1
/
2インチ、VAL角は54°」で、レーンコンディションはCパターン(マイボールレーン:7枚目から内側に厚くオイルが塗られているオイルゾーンの距離を43フィートまで伸ばした、ややオイリーなレーンコンディションです。)で撮影を行いました。
気になるエンディングでは、2015年3月24日・火曜日・18時から放送される「オールスターチャンピオンボウリング(
CSフジテレビ)」の告知や、
チャレンジなどで
小林哲也プロ(48期・1198:
ラウンドワン)に直接申告するともらえるネームカード(先着100名)等についてのお話を伺いました。
是非、軌道動画と共にこちらにもご注目ください。よろしくお願いいたします。
なお、報道特番やニュース速報により、予告なしで放送内容や放送時間が急遽変更となる場合がありますので、当日の番組表、または番組もしくは放送局のホームページにもご注目ください。