DV8ブランド・スタンダードタイプの定番「ミスフィット」シリーズの最新作が、この「ミスフィット・レッドオレンジ」です。余分な曲りを抑え、コンパクトな動きを非常に上手く実現しています。カバーストックは今作の為に再改良された「クラス1Cリアクティブ」を採用。 前作の「ミスフィット・ネオンイエローパール」や「ミスフィット・ブルーパール」らはクラス1L（レングス）リアクティブカバーでしたので、今作は更にコントロール性能に特化した仕様となります。 ドライコンディションにおいても暴れる印象は無く、非常に緩やかでスムーズな軌道を描き、安定したリアクションを確保してくれます。 コアは「ミスフィット・高・RG・コア」（対称型）を使用しており、早めの転がりを抑えてフレアも控えめに設計されています。フレアを抑えることで、転がりを保ちつつ直進してくれるのがこのボールの特徴だと思います。 本シリーズは名称を変えずに販売している為、同じものだと勘違いされているボウラーもいらっしゃいますが、ライトプライス帯を補うべくスペックも様々に発売されているのです。 アグレッシブさがポイントのDV8ブランドにおいて、このシリーズは全般的に大変シンプルなコンセプトで作られており、エントリーレベルのステップアップや上級者のタフなコンディション用など、多様なニーズに応えてくれています。 今回、比較用のボールとして、「同・ネオンイエローパール」を投球してみました。二つとも同じレイアウトですので、参考にし易いかと思います。 小さな曲りを安定して供給してくれる今回の「同・レッドオレンジ」と、非常にクリーンなスキッドでレーンを突き抜けてくれる「同・ネオンイエローパール」といった具合なのですが、走り面では後者の方がより直線的に感じます。 おそらくドライゾーンでの反応が過敏だから余計に「同・ネオンイエローパール」の方がシャープな動きをしているように見えるのでしょう。 荒れたコンディションではオイルに蹴られて直進し過ぎてしまうといったことがありましたが「同・レッドオレンジ」ではその点が改良されていて嬉しいですね！
ショートフックで板目を使わずにタイトに投げられる数少ないボールとして、短めのオイルパターンやピン前がクリーン過ぎるコンディションにおいても有効に使うことが出来ます。必要以上に滑り過ぎないバランスの良さから、ピンアクションもこの価格帯のボールとしては十分なレベルでしょう。 しかし、レーン着床から加速するようなスキッド感はあまり感じられない為に、手前のオイルが全く無いような状況では意図するより早めからの動きとなる傾向にあり、出し戻しを要求されるラインでの投球には入射角度不足により不向きであると言えます。 如何に板目を狭く使いポケットヒットさせられるか、この「同・レッドオレンジ」はそういった攻め方を求めるボウラーに是非、試していただきたいと思います。 ボウリングボールの良し悪しは、結果的にどういったボウラーがどのようなコンディションで使うのかといった要望とマッチするか、だと思います。ハイパフォーマンスは確かに様々な面で優れており、ピンキャリーも物凄く良いです。 しかし、その反面、強力な動きが手に負えない場面も生じてしまいます。多くのボールをラインナップされるボウラーは是非、所持ボールを幅広く用意されることをお勧め致します。困った時に助けてくれるのはこういったスペックのボールかもしれませんよ。 過去のシリーズが好きで投球している方々も、このボールの良さを、新たなカバーストックの完成度を体感してみてください。
先日、米国プロボウラーのパーカーボーン3世選手がリージョナルツアーにおいて、8Gでなんと278アベレージという驚異的なスコアを打ち立てました。 その偉業を成し遂げた相棒はブランズウィックのライトプライスボール「ストライクキング™・レッド・ゴールドパール」でした。 勿論、ご本人の投球技術の高さ故の超高スコア実現ではありますが、投球ラインや球質、レーンコンディションにマッチしたボール選択が出来るかどうかが重要な要素だということを表していますね。 この「同・レッドオレンジ」はシンプルで素直な動きを好む方、スピードが不足気味の方にちょうど良いスペックとなっています。
情熱の赤を纏った新色「ミスフィット」。是非とも皆様のラインナップに加えてみてください。

今回のドリルレイアウト

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