Brunswick Phantom Reboot™
デンジャーゾーン、カンタム、ライノプロシリーズと共に日本中を虜にした
あの「ファントム」が、まさかのフルリメイクで復活を果たします!
を採用。シンプルでありながらも定評のあるパフォーマンスは言うまでもありません!
この「ファントム・リブート™」は各ボールのいいとこ取りをし、待望のコンビネーションで日本のボウラーにマッチしたボールとして復活を果たしました。
第48回
2015年9月29日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。今月ギリギリとなってしまいましたが、3種(
ネクサス™・プロVと
アウトレイジ™・スナイパーと本作)のトリを飾るのは今作「ファントム・リブート™」です。
単色カラーの中でも、最も人気の高いブラックカラーを纏った
ブランズウィック往年の名品が新たに甦ります。非常に出来の良い今月商材においても、一番使う用途が広く特にお勧めしたいのがこのボールです。
おそらく、早期完売が予想される今作のポイントを紹介していきますのでお楽しみに。私の一押しボールを是非、皆様にご投球いただければと思います。それでは、第48回
ストライクレビュー「ファントム・リブート™」編をどうぞ!
75°
×
3・1
/
2
×
40°・ピン位置は薬指の少し右上辺り
なし
博多スターレーン(ウッドレーン)
42フィートのクラウンコンディション
30.6
ml
カストディアンプラス
42°
ブランズウィックの一時代を築いてきた「ゾーン」「カンタム」「ライノ」といった超有名シリーズらと共に「ファントム」もまた名品と謳われてきました。見た目は更に洗練され、当時の面影を残しつつも新作と紹介しても陰らない格好よさを兼ね備えた仕上がりの「ファントム・リブート™」。
全国の契約スタッフ達が投球をし出すとすぐに、そのスペックの高さが広がり、ストック分を注文するプロも数多く出てくると共に、全国的に問合せも多く期待の強さと実際の仕上がりの良さを感じています。日本限定仕様だからこそできる、この極上のバランスは秀逸の一言に尽きます。
そして、レーンキャッチを程よく感じながらも直進も十分にあり、バックエンドでのグイッと曲がり込む軌道はイメージし易く、投球者を選ばない武器となってくれるはずです。暴れる感じよりもしっかり進んで曲がる印象を持ち、手前の安定したキャッチ力で安心して投球できる強みがお勧めです。
カバーストックはマスターマインド™シリーズでおなじみの「オーナーロール・ソリッドリアクティブ」を採用しています。強いピンヒッティング・パワーは入射角度をしっかりと得やすくオイルに負けにくい部分はこのカバーらしさとも言えそうです。
オイル吸着の良さが全面に出ており、オイル上での安定した軌道の確保と優れたパフォーマンスを生み出す
ブランズウィック自信のカバーストックになっています。これまで、ハイパフォーマンス・ラインで主に使用してきたカバーがこの価格帯にて使用されているのは大変お得だと思います。
このカバーストックにマッチするコアデザインとして、
ブランズウィックが誇る伝統的なコアである
「デンジャーゾーンコア」を組み合わせています。
ストロングアーク状の軌道を生み出すこの
コアは投球イメージの抱き易さが売りとしており、強いパフォーマンスボールを数多くポケットヒットさせやすいことが結果として高いスコアメイクを実現してくれます。
シンプルな対称コア形状は多数存在しますが、その中でもこの
コアは様々な球質にも対応してくれる万能コアの一つに挙げられます。
過去にリリースした
Cシステム・バルサマックスを皆さん覚えていますか?
今なおトーナメントに持参するプロボウラーも居る
ブランズウィックの人気ボールですが、見た目も同様のブラックカラーでこのボールのカバーストックを強化し、オイル上での安定感とピンアクションを高めたようなイメージを持たせてくれています。
もう一つは、一昨年暮れにリリースしました超限定シリーズ「レガシー」より
デンジャーゾーン・レガシーです。これは
同型コアを採用し、粘りあるアーク軌道で好評を博したのですが、希少ボールということもあり入手できなかったボウラーも多くいらっしゃったのではないでしょうか。
このボールとはカバーストックが違うという相違点ですので、当時より更にパワーアップした軌道と動き幅を「ファントム・リブート™」で可能にしています。これらのボールが好きだった方やコントロールし易い軌道でピンアクションが良い球を探しているボウラーに大変お勧めです。
ブラック単色カラーという点で既に多くのボウラーが虜になりそうですが、やはり見た目だけでなくスペック自体の素晴らしさを体感していただきたいと思います。
表面仕上げは#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンドとなっており、下地の粗さを研磨剤により光沢を生み出している状態です。
適合コンディションの表記では
ミディアムドライ〜
ミディアムとしていますが、表面状態とドリルレイアウトで大きく変化させられそうに見えます。
一見、スキッド豊かな印象は視覚的にもあるのですが、強いカバーストックを纏うボールを表面のツヤによって滑らせている感覚で、一皮剥くと強力なフックモーションを描く「曲がる」球としても十分に戦える強さが垣間見えます。
このカバーストックとコアの何とも言えないバランスの良さが最高です。曲がり形状に柔らかさを持つ為に板目を使わない投球から、ちょい出し戻しのラインが最適で、投球のブレを助けてくれる程の安定感がありポケットにとても集めやすい球質となってくれます。
わかりやすい軌道とパフォーマンスの為、タップしたらほんの少しオイルの薄いラインにアジャストするだけで的確なピンキャリーを感じられますし、早く曲がり出せば落とし位置にオイルを掛けてあげる。
このシンプルな考えがそのまま活かせやすいスペックですので、投球者の多くが「ピン飛びが良く曲がりがとても読み易い。」と高い評価を出している部分と言えるでしょう。もちろん、私自身も一押しボールとしてこの「ファントム・リブート™」を掲げているのもこのようなポイントからになります。
今回のドリルレイアウトは先にレビュー紹介ボールとして取り上げました
アウトレイジ™・スナイパーと同様に
「75°×
3・1/
2×
40°」とし、
ピン位置は薬指の少し右上辺りとしました。
「デンジャーゾーンコア」は安定こそすれ、過激にフレアを起こすタイプではありませんので、ドリルによって転がりを強めてみました。
スピードの強弱でピン・PAP距離を調整したら良いのではないかと思います。参考までに、マスバイアスボールに比べて対称コアはドリルレイアウトによるフレア幅の差が出ますので、どのように使う予定なのか、どういった球質のボウラーが投球するのかによって考慮すべきでしょう。
2015年に復活を遂げる名品の名を冠した今作は、常にラインナップの中核を担うほどに優れたバランスを秘めています。是非、多くの方に使用していただきたいと思います。それでは、また次回の
レビューでお会いしましょう!ボウリングのことならサンブリッジ!
執筆後記
マスターマインド™のカバー
+
デンジャーゾーンのコアの融合による極上のスペックを刮目せよ!安定軌道の中に光るピンキャリーの良さと操作性に注目を!きっともう一個欲しくなるはずです!
今回のドリルレイアウト
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