Brunswick Zephyros™
プロスタッフの熱い要望によって完成した究極のコンビネーション!
神の名を冠し、西風(ゼフィロス)とともに降臨!
ジャパンオリジナルとして、より実戦的なボールをコンセプトにプロデュースした「ゼフィロス™」は、かねてより契約プロスタッフより要望の多かった
まさに「究極のプロ仕様」となっております。
特許技術のコンポジットカバーは他に例を見ない再生能力を備えた表面素材です。
表面加工後も空気に触れることでチェーンセグメントが初期の柔らかい皮膜を再形成します。
この新しい「ゼフィロス™」はオイルゾーンを力強く駆け抜け、バックエンドでのレスポンス効果は絶大!
シャープでアグレッシブなバックエンドリアクションは安定感も兼ね備え、投げ手を選ばずに魅了いたします。
第53回
2015年11月28日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。今回ご紹介します最新ボールは、
ブランズウィックより日本限定仕様として登場する「ゼフィロス™」になります。
サンブリッジが誇るボール開発チームが熱意を持って生み出した今作は、早くもボールに必要なポイントと言っても過言ではない新素材「コンポジットパール」カバーを採用しています。
バンダル™同様のカバーにコアデザインを変更したことで使用範囲を調整、更に日本市場向けとなり新登場です。
これまでの「コンポジットボール」とはどのような違いが出ているのでしょうか?是非、今回も最後までお付き合いください。それでは、第53回
ストライクレビュー「ゼフィロス™」編をどうぞ!
※ プロボウリング男子最終戦である「HANDA CUP第49回全日本プロボウリング選手権大会」が2015年11月26日
〜
28日に掛けて、埼玉県の
新狭山グランドボウルにて開催となります。
来期シード権取得と、今期の総決算となる今大会。ポイントランキング上位者のみの熾烈な争いにも是非、ご注目ください。
55°
×
4・5
/
8
×
45°・ピンアップセンターレイアウト
65°
×
3・3
/
4
×
50°・P3位置にバランスホールドリル
博多スターレーン(ウッドレーン)
42フィートのクラウンコンディション
30.6
ml
カストディアンプラス
42°
ブランズウィックといえば、やはり伝説の名器「ゾーン」は外せません。最新作「ゼフィロス™」は風をイメージしたロゴデザイン(Zにも見えます!?)にライトレッドパールの大変鮮やかな赤色がとても綺麗な仕上がりです。
新素材カバーを使用したボールの内では、現段階において最も動きをコンパクトにデザインしたボールであり「終盤まで使い続けられる」スペックに仕上げています。
カバーストックには
バンダル™同様にコンポジットパールを採用しており、人気のピンキャリーは今作も継承されています。特有の長い耐久性にも触れておきたいと思います。
ボール表面を非常に柔らかな膜で包み、表面加工後においても空気に触れることでチェーンセグメントが皮膜を初期同様に再形成してくれるという、なんとも優れた表面素材です。難しくは説明しにくいのですが、ボールメンテナンスをしてあげることで従来のボールに比べて長期に良状態を保てると想像していただけると良いのではないでしょうか。
コアには安定した軸移動に定評のある
「ゼフィロス・高・RG・シンメトリックコア」(
ミーンストリークに使用。)を使用したことで、スムーズな転がりと切れを提供してくれます。
このコアの特徴は回転方向による差異が少なく、投げ手を選ばない所にあり、どのボウラーにも使える時間帯がある部分が強みでしょう。レーン上でコアが「震える」様に転がり続け曲り込む様相は当時のエース球・
ミーンストリークを彷彿とさせてくれます。
投げてみての感想は、
バンダル™の軌道イメージをよりコンパクトに、バックエンドでのパフォーマンスをやや大人しく変更されているなという印象でした。
ミディアムスピード程度のボウラーにとって、中盤以降にかけて有効に使用できる仕上がりになっています。ジャパンオリジナル品ということもあり、日本のコンディションやボウラーにマッチするようにと開発されている部分が際立っているように思える所が今の開発チームの実力であり、頼もしさに頭が下がります。
特にレディースボウラーやシニアボウラーにはコントロールし易く、ピンキャリーの良いボールは大変評価を得ることでしょう。お悩みの方は限定生産ボールの為、見逃すと手に入りませんのでお早目にご用命なさってください。
また、投球ラインもボールスピードによって大分違ってくるかと思いますが、あまり板目を使い過ぎないので、投球がブレにくく素直に攻められます。チョイ出し戻しくらいが一番しっくり来る軌道イメージに思えますので参考になれば幸いです。
今月にサンブリッジから発売する4球はミディアム全般をベースに作られてものが主力となっている為、オイリーや激しいキャリーダウンには不向きなスペックとなっています。曲りを求めるならばやはり
ニルバーナ™がイチオシの状況です。
ピン側で過剰に反応して投球しづらい場面で「ゼフィロス™」は気持ち良くポケットに集まってくれるので、安心感が嬉しい所でしょう。
今回も表面仕上げは#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンドとなっており、程よいポリッシュ具合といった所です。
ドライ用としてイメージして投球した感覚からするとカバーストックが良すぎて動き出しが手前になってしまった為に、再度ポリッシュを強く掛けて直進力を向上させた使い方がお気に入りです。
オイルの濃淡による影響を少なくしたいと感じたら、#2000
〜
#4000の
マイクロパッド加工を施すとキャッチ力が増し、ピン側での動きが更に読み易くなります。
そして、ドリルレイアウトは
「55°×
4・5/
8×
45°」で、中指・薬指の指穴上部のピンアップセンターのレイアウトを選択いたしました。
比較用のボールには新素材ボールの一翼を担い、大きな共感・支持を集めた
バンダル™を選定。
こちらは
「65°×
3・3/
4×
50°」のレイアウト、薬指穴位置にピンを配置にてドリルしています。
同じカバーストックに表面仕上げ(バンダル™にも同様のポリッシュ加工。)も同様での比較投球ですが、やはりコアの強さの違いにより、全体のフック幅、バックエンドでの動き等は
バンダル™が上回っています。
つまり、
バンダル™で投球が厳しくなってきたミディアムドライ以降の状況下で「ゼフィロス™」を投球すると収まりが良く、強力なピンアクションを持つボールが投げ続けられるという利点があります。
ボウリングのセオリーはラインアジャスティングとスタンスアジャスティングだとは思いますが、数あるボールを使いこなすことも非常に重要な着眼点となってきているのは言うまでもありません。
色々なラインを投球できるように修練した上で、得意のポイントをボールチェンジで投げ続けるといった戦略は現状のトッププロ・アマも多用しているように見受けられます。ラインナップの特徴をしっかり把握し、順序ある使い方ができるとこれらのボールは本当に心強く頼りにできます。
両者では手前の転がりの早さから
バンダル™の方が曲り出しも早くなっており「ゼフィロス™」もキャッチ力は感じるもののコアによる転がりながら前進していく様の違いは明らかです。
投球ラインとしましては、
バンダル™の方が板目を使っての投球に適しており「ゼフィロス™」は落とし位置で3
〜
5枚程アウトサイドからの投球が可能です。
オイル量が減少してきた環境下では両者のライン取りの違いによって使用は可能であり、好みの投球方向によって使い分けをすることも良選択ではないでしょうか。今月発売アイテムの一角でもある「ゼフィロス™」、ジャパンオリジナルならではのボールスペックは皆様にきっと評価していただけるものと思います。
気軽に新素材ボールを使ってみたいというボウラーも是非デビューしてみてください。それでは、次回の
レビューでまたお会いしましょう!
執筆後記
新素材カバーの強さとコントロール性能を高めたコアを組み合わせ生み出した開発チーム渾身の一球が誕生!中盤以降を戦うボールとして、手放せないスペックで日本限定で新発売です。お早目にどうぞ!
今回のドリルレイアウト
レビューのバックナンバーを見る
逸見正晃プロのフェイスブック
SunBridge Cleaner Products
ボールのお掃除とお手入れは下記の商品をお使いください。
あなたの大切なボールを延命させるには、日頃のケアがとても大切です。