DV8ブランドのラインナップで最上位クラスに位置づけされているのがこの「サグ」シリーズになります。早い転がりを生み出す低慣性コアに最先端カバーを組み合わせたスペックでプロアマ共に人気を得ています。今作「サグ™・ライフ」でシリーズ4作目となりますが、遂にシリーズ初のパールバージョンがお目見えになりました。 しかも、ただのパールカバーではなく、ワンランク上のパフォーマンスと耐久性を誇る新素材「コンポジットパール」を搭載しています。これは、バンダル™と同じカバーストックであり、今月商材の一つであるゼフィロス™も同カバー採用ボールです。 シリーズでは前作のサグ™・コラプトにて安定軌道と強力なピンヒットで新素材ボールの火付け役ともなった程で、トーナメントプレイヤー達も多くの方がラインナップに組み込み、活躍しています。
今月発売の内、最もオイルキャッチに優れ、転がりと動きを高めたのが今作ですが、ミディアムオイリー向けというメインボールとしての使い方がセオリーだと言えます。曲りを感じるボールの中では適度な直進力の高さをポイントとして挙げたいと思います。 このボールは発売から一ヶ月程前に開催された「ラウンドワンカップレディース・2015」において、カラフルガールズの一員として全国行脚中の寺下智香プロが見事優勝を果たし、二勝目を勝ち取ったら本物と言われるプロの世界において、弱冠21歳の若手プロボウラーから若手実力No.1の一人として名乗りでました。 夏の新人戦を制した大根谷愛プロ（45期・490：ラウンドワン）に続いてのタイトル奪取とあり、 カラフルガールズ、サンブリッジ・プロスタッフの活躍から目が離せませんね。
嬉しいことにこの「サグ™・ライフ」で早くも優勝を手にしました寺下智香プロよりコメントをいただきました！大事な場面でこのボールを選択した理由と当時の状況とを語っていただきましたのでご紹介させていただきます。
いかがでしたか？寺下智香プロの内に秘める力強さと度胸、そして使用ボールを信じられた信頼感は伝わりましたでしょうか。小柄で愛らしい寺下智香プロを、皆さん益々ご声援していただければと思います。
適度なキャッチ力とスキッドレベルのバランスが良く、捻じれ良く生み出される力強いピンアクションは「コンポジットパール」カバーと「サグ」シリーズを通して使用の「サグ・低・RG・アシメトリック」の組み合わせにより、高いレベルで実現できました。 私の印象としては、前作のサグ™・コラプトが「コンポジットハイブリッド」カバーの使用によりキャッチ力も高めでしたので、スピードボウラーにお勧めしていました反面、万人向けでは無く感じていました。 その点、今作はパールカバーとなりましたので、強いながらも前進力は高まり、適合コンディションの幅やボウラー層は大きく広がったことでしょう。現に、女子プロボウラーにもマッチしてくれるということは、多くのボウラーにも適し易いものと推測できるはずです。 ミディアムコンディション以上では十分な走りとサグ独特の寄ってくる曲り形状は大きな入射角度をもたらしてくれます。レーン中間辺りからは特にパフォーマンスの安定感が良くバックエンドでの曲りも良く出てくれます。今月発売の他ボールに比べたら、やはり手前のオイル状況には左右されてしまうので、ロフトエリアの進み具合にはぜひ着目して投球していただきたいです。
出荷時の表面仕上げは、#500マイクロパッドロイヤルコンパウンドとなります。 プラスティックレーンでの投球は箱出しでもスキッドを感じましたが、ウッドレーンではやはり早めに傾いてしまう印象を持った為、#4000ポリッシュに磨きなおした所、気持ちの良い軌道を描きピン側でも動きがボヤけずにしっかりロールしてくれるようになりました。 強いボールを使用するにあたっては、レーン環境による違いも大きくなる為にどの様な形で投球するのかドリラーと良く相談してみてください。動きのイメージが噛み合わない場合には表面加工を施すとかなり印象が変わるので、色々と試してみるのも良いでしょう。
今回のドリルレイアウトは「55°

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4・5

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8

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45°」で、中指・薬指の指穴上部のピンアップセンターのレイアウトを選択致しました。 比較ボールはシリーズ第3弾、サグ™・コラプトを選びました。こちらのレイアウトは「55°

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70°」で、中指・薬指の指穴中間位置の下部にピン配置です。 オイルの中を辿って投げるようにとレイアウトしたボールですので、ピンアップでドリルした「サグ™・ライフ」とでは手前の直進力に大きな違いが出ることは言うまでもなく、バックエンドでの戻り感は今作が優れています。 レーン中間部でのグリップ感や傾く早さは、前作が安心して投球できる強さを持つのはポイントで、より競技向けボールなのだろうという感覚です。 バックエンドでの戻り感は今作の方が強化されている為、どちらかと言うと出し戻しのラインでの投球から板目を沿わせた投球まで活躍してくれます。また、ポケットにぶつけるラインを好む方には、どちらも有効に使用ができるスペックに思えます。
同シリーズにおいて最もブレイクポイントでの軸移動がはっきり感じられ、そこから生まれるピンアクションはブランズウィックの進化を示してくれるでしょう。 最上位クラスながら、12ポンドから販売となっており、軽量で曲がるボールをお探しの方にもお勧め致します。タイトル奪取の助力となった今作を是非、お試しください。それでは、次回のレビューでまたお会いしましょう！

今回のドリルレイアウト

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