DV8 Thug™ Corrupt
今まで慣れ親しんできた「クラス表記」を撤廃してまで取り入れた新しいカバーは、
特許技術のテクノロジーを採用した次世代の表面素材です。
柔らかな表面を削っても、新しいソフト膜を生成する画期的でユニークなマテリアルは、
あなたにスペック以上の柔らかさを齎すことでしょう。
シリーズ最新作「サグ™・コラプト」は
特許技術であるコンポジットパール・カバーストックテクノロジーを取り入れました。
コンポジットテクノロジー高分子構造を変化させるために、複数の科学成分を使用し、
ボールモーションの向上とポケットへのエントリーアングルが拡大!
この「サグ™・コラプト」は
バンダル™と同様に、特許技術のニューカバーと
サグ・低・RG・アシメトリックとのマッチングが特徴です。
このコンビネーションにより、
バックエンドではスナップ感のある力強いキャッチ力を持続いたします。
今までのDV8には無かった、よりオイリーなレーンコンディション用に開発されたボールで、
ヘビーオイルコンディションで極限のフリップと最高のフックポテンシャル、そして、今までに味わえなかった破壊力のあるピンアクションを生み出します。
オイルの多いレーンコンディションは苦手だったというボウラーの方に、この「サグ™・コラプト」を強くオススメいたします!
Series Lineup
今までに発売してきた同シリーズのラインナップです。
第41回
2015年7月30日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。
ブランズウィック・グループが総力を挙げて開発した魅力的な新カバーストックはもうご覧になりましたか?
DV8ブランドの最高位シリーズ「サグ™」の最新作「サグ™・コラプト」にはこの特許技術「コンポジット・カバーストックテクノロジー」を採用しています。
複数の添加剤を組み合わせて誕生したこのカバーストックにより、これまでの
ブランズウィック・ボールを超えるボールモーションを実現し、オイリーコンディションにおいて真価を発揮する期待の1球がリリースになりました。
同月(2015年7月)に発表された
DV8の「サグ™・コラプト」、
バンダル™、8月リリース予定の
マスターマインド™・アインシュタイン。
この3種類のボールにはそれぞれ新技術が施されています。大きな進化を遂げるべく開発された新商品達にご注目ください。それでは、第41回
ストライクレビュー「サグ™・コラプト」編をどうぞ!
55°
×
4・1
/
2
×
70°
40°
×
4・1
/
8
×
30°・薬指真上位置にピン配置
博多スターレーン(ウッドレーン)
46フィートのクラウンコンディション
30.75
ml
・
※ 使用オイルが変更になっています。
カストディアンプラス
42°
日本向けボールのヒットの影響もあり、認知の広がりを見せる
DV8ブランド。先日レビューをアップ致しました
バンダル™は衝撃的なパフォーマンスとピンアクションで多くのボウラーに
ブランズウィック・ブランドの新素材カバーストックの性能を体感していただいていることと思います。
その
バンダル™と同様に、今作の「サグ™・コラプト」にも約20年ぶりに根底から新開発された最新カバーストックを採用しています。これまでも新しいカバーストックは無数に誕生し、その都度ボウリングボールの進化を体感してきました。
しかし、今回の改革はその変化という境地を超えた水準となっています。マイナーチェンジではない、言うなれば別物!?とも評価できる程です。
このカバーストックの特徴は表面の手触りで粘着が強く、非常に吸着性が良いということ。さほどオイルの吸収は早いようには感じられませんが、それでいてしっかりとレーン上での摩擦をキープできる強みが印象的です。また、全体的に入射角度が深く、優れたピンアクションを生み出し易いことに惹かれます。
この「サグ™・コラプト」に使用しているカバーストックは「コンポジットハイブリッド」で、
バンダル™に使われている「コンポジットパール」に比べて、耐オイル性能が高く設計されていることが容易に分かります。
二つの投球感想としまして、
バンダル™はハウスパターンを含めたミディアムコンディションを基準に、やや上のオイルコンディションまでを幅広く対応してくれる感覚なのに対し「サグ™・コラプト」はオイル量の多いオイリーパターンに適したスペックという具合でした。
普段使いの場合「サグ™・コラプト」はそのキャッチ力の強さからボウラーの球質やレーンコンディションによる影響を大きく受けるので好みは分散するでしょう。ハイパフォーマンスボールは如何にレーンコンディションとボールパフォーマンスがマッチするかが大変重要な要素だと思います。
レーン手前にエネルギーロスしないだけのオイル量が確保されていることで「サグ™・コラプト」の様なオイルキャッチに優れるボールは活きた動きを示し、本来の強力なフックモーションとエントリーアングルを生み出してくれます。まずは、その様な環境での投球が可能かどうかを判断する必要があり、適正な使用環境での選択が望ましいという部分に着目していただきたいと思います。
たとえば、ミディアム向けのボールと比較投球して「サグ™・コラプト」の方が曲りを小さく感じられたとすれば、オイル量等の環境によりマッチしたコンディションではないかもしれないという疑いは持つべきでしょう。そうした際には、オイル量をあまり必要としないボールを選択し、それらが滑り過ぎて曲がりにくいと感じた時、それが「サグ™・コラプト」の出番というわけです。
使用しているコアは過去のシリーズと同様で
「サグ・低・RG・アシメトリック」が搭載されており、一度転がり出すと持続性のある転がり感が特徴のコアになります。
従って、このボールのパフォーマンスを最大限発揮する為には、ある程度ボールを転がせることが求められます。オイル上で安定したストロングアーク軌道とバックエンドにかけて大きなフックモーションが得られる為、クランカータイプにも十分お勧めできるスペックです。
回転力があまり無いけれど、曲がりを感じられるボールが欲しい、という方には先述の
バンダル™や
クリスタル・エッジ™などが合い易く思います。
投球につれ、段々とオイルが枯れてくると戻り感が高まり、シャープとは言いませんが丸みのある大きなフックが得られ、多少薄めの当たり程度はストライクに結びつけてくれるピンキャリーの良さは是非プレーして感じて欲しい所です。
表面仕上げは、箱出で#500
マイクロパッド→
#4000仕上げで、マットな見た目が特徴ですが#4000ということもあり、このままでは極端な噛み系という程まではありません。
あえて、オイルが薄くなったパターンにて箱出で投球すると先垂れを起こしてしまった為、そのままポリッシュ加工を施しました。今回の表面素材の優れている点は表面加工を行なっても表面の目がきめ細かく摩擦はしっかりと感じられることです。
箱出状態でも投球を繰り返すとやや光沢が出てくる為、投げているうちに先の曲りが見やすくなってくるでしょう。カバーストックが強いボールはおよそ15G
〜
20G程度使用することで、そのボールの安定したパフォーマンスが出てくるでしょう。
今回のドリルレイアウトは
「55°×
4・1/
2×
70°」のピンダウンレイアウトにしました。全体のフック幅を大きくアーク状なものにしたかった為の選択です。
手前のスキッド感よりもミッドエリア以降のキャッチと動きを求めた上でしたので、早めから曲りを体感し易くイメージが緩やかで抱き易いのは特徴を得ていると思います。
比較投球には、
DV8の
サグ™・アンルーリーを使用しました。レイアウトは「40°
×
4・1
/
8
×
30°」の薬指上位置にピンアップレイアウトです。
同シリーズ品で、同型コアの為、違いはカバーストックとなりますが「サグ™・コラプト」の方がオイル上からバックエンドにかけて、より強力なフックモーションを感じられました。
サグ™・アンルーリーは私のお気に入りの1球であり、大変相性の良いボールですが、そのボールが物足りなく感じる程に「サグ™・コラプト」は向き方がしっかりと出てくれました。
同じアングルを投球すると
サグ™・アンルーリーが薄めからのヒットに対し「サグ™・コラプト」が厚めのヒットになる程の違いです。曲り形状は似ていますが「サグ™・コラプト」の方がピン側でもう一つ曲りきる形を見せてくれました。
さて、今月の新商品達は話題の新素材カバーを纏った人気シリーズということで、好調な販売を記録していると伺っています。シリーズのファンは過去作品との違いを、新素材を投球してみたい方も勿論、多くのボウラーに全く新しい出会いを試していただけたら幸いです。
それでは、また次回のレビュー
(ブランズウィック・マスターマインド™・アインシュタインを予定)でお会いしましょう!
執筆後記
話題の新素材カバーストックと、
DV8のトップブランド「サグ」との融合品。強力にバージョンアップしたパフォーマンスとピン弾きにご注目ください。
今回のドリルレイアウト
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今回もDV8のオリジナル・マイクロファイバータオル(グレー)を1枚プレゼントいたします。
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