大人気シリーズ「オーラ™」が、ついにコンポジットを搭載し、最終進化を遂げました!今や世界中でその名を轟かすコンポジットカバーの中でも一線を画す「ECS」(Enhanced Composite Segmentation)は、
第62回
2016年2月27日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。ようやく寒かった冬も終わりが見え始めた2月下旬。年度末である3月には各団体の大規模大会が数多く開催されますね。プロボウリングでは、3月31日木曜日
〜
4月2日土曜日にかけて、
今期女子プロボウリング開幕戦となる
「スカイAカップ第37回関西オープン女子ボウリングトーナメント」が、大阪・
弁天町グランドボウルにて開催になります。このトーナメントは回毎に男女が入れ替わり開催されており、今年は女子トーナメントとなっております。
昨年末より十分な充電期間を経ての開幕公式戦となりますので、参加する女子プロボウラー及び強豪アマチュアの熱戦は必至です。前回大会(2013年大会)ではサンブリッジメンバーからはTVファイナルへ
中谷優子プロ(当時プロスタッフ・28期・289:
神戸スカイレーン)が進出し第4位、
ラウンドロビンへ
吉川朋絵プロ(38期・409:
大磯プリンスホテル・ボウリングセンター)と
長縄多禧子プロ(21期・223:
本八幡スターレーン)が進出し、それぞれ第6位、第12位という結果でした。
今大会は更なる結果を期待したいところですね!皆様も今からご声援をお願いいたします!さて、今回取り上げます新ボールは私も大好きな「オーラ」シリーズ最新作の「オーラ™・ECS」です。昨年リリースした
パラノーマル・オーラ™・2015を複数所持し、今でも愛用している私は、今作の発売を聞いた時から心待ちにしていました。
そして、今回、遂に「オーラ」は新素材カバーとの融合を果たしました。どのようなスペックに進化を遂げたのでしょうか。今回も最後までお付き合いいただければ幸いです。それでは、第62回
ストライクレビュー「オーラ™・ECS」編をどうぞ!
50°
×
4
×
55°・薬指穴内ピン配置・バランスホール有
50°
×
4
×
55°・薬指穴内ピン配置・バランスホール有
博多スターレーン(ウッドレーン)
42フィートのクラウンコンディション
30.6
ml
カストディアンプラス
42°
ブランズウィックが誇るロングセラーシリーズ「オーラ」。数あるボールの中でも特に高い操作性と安定感に抜群の転がり感。もはや、ネームバリューで投球者に多くの「安心」を与えてくれるといっても過言ではない鉄板シリーズが、この「オーラ」だと思います。
一年の時を経て再び市場に復活した最新作「オーラ™・ECS」は、その名の通りカバーストックに
ブランズウィックの最新テクノロジーである「ECS・ソリッドリアクティブ」を採用いたしました。
これは、あの
ニルバーナ™に初搭載された、現在の米国
ブランズウィックにおいて最先端且つ最強のカバーストックとされているものです。
強力なオイルキャッチとレーン上での優れたパフォーマンスを可能にし、抜群のピンキャリーを提供してくれる新素材カバー「コンポジット」の改良モデルが「ECS:Enhanced Composite Segmentation」カバーというわけです。
コアには、シリーズを一貫して採用している
「オーラプラス・ウルトラ低・RGコア」を今作も使用しています。私は「オーラ」シリーズの良さはこのコアが多くの割合を占めてきたといっても良いほどに
「オーラコア」を信頼し、期待も大きく抱いています。
この「ウルトラ低・RG」という表記のボールは現在少数ですが、
ブランズウィック製造ボールにおいて最高クラスの転がりを生み出してくれるという意味として捉えてください。
近年「オーラ」シリーズは日本やアジア諸国向けを中心としてリリースされており、ワールドリリースのラインナップには入っていないようですが、転がりの良い球を好む傾向が強い国内需要においては非常にマッチしたラインナップであることは間違いありません。
そして、今回遂に最新カバーを纏った「オーラ™・ECS」が強力なパフォーマンスを示すことは疑いなく、実際に投球してみるとその動きの良さは一つ上のステージを感じるものでした。
私のイメージでは、安心してオイルを使用して強気で攻めていけるのに手前で噛み過ぎてしまうというような投げにくさはなく、力強いバックエンドモーションを楽しむことができるように感じました。曲り幅を視覚的に体感し易い軌道を描くので、ダラダラとしたリアクションイメージは無くオイルキャッチに優れているわりにストレス無い直進性を兼ね備えています。
最強カバーに
「オーラコア」の融合ですから言うまでも無くピン当たりは極上の出来を感じさせてくれるのは昨今の
ブランズウィック・ボールの真価と言わざるをえないでしょう。
その証拠に、他社契約スタッフも「このボールは軌道イメージがとても良くて良いボールだね!」という評価をいただきました。サンブリッジのポスターにも「このボールで当分の間、戦えます」と表記している強気な姿勢も、実際の軌道を見ていただけると多くのボウラーに納得していただけるものと思っています。
この「オーラ™・ECS」はシリーズのコンセプト通り軌道イメージの読み易さを継承しつつ、アグレッシブなフックモーションは格段に磨きがかかり、パワフルなボールというのがしっくりとくるボール評価になります。
同じカバーストックを用いた
ニルバーナ™と比較した場合、コアの傾きで一気にバックエンドでの曲りを出す
ニルバーナ™に対し、より直進し持続力のある形状で曲り続ける「オーラ™・ECS」は、過激なリアクションは扱いにくいというボウラーにも大変お勧めです。
このシリーズの良い所は、極端に言えば「勝手に転がってくれる」所でしょうか、リリースパワーがあまり無いボウラーであっても、適度にローリングしてくれて曲りを生み出してくれます。ポケットヒットしても5番ピンが残ってしまう方など、パワーが弱めのボウラーにも投球して違いを感じてもらいたいです。
今回の表面仕上げは#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンドで、多少ツヤを感じる程度の研磨具合にて出荷されています。
レーン手前で過剰にキャッチ力を感じてしまいバックエンドで動きが損なわれてしまっているような状況を感じられたら、番手を上げてポリッシュ加工しても良いでしょう。#1000サンディングではオイリー以上でのパターンでも十分に対応可能です。
今回のドリルレイアウトは、比較に用いた
パラノーマル・オーラ™・2015と同様の
「50°×
4×
55°」とし、バランスホールも同様にしています。
薬指の穴内にピンを配置しており、私のベースとなるドリルレイアウトに設定し投球を行いました。
比較投球ではレーン上での転がり感は同程度に感じるものの、
パラノーマル・オーラ™・2015では滑りが見える程度のオイルパターンではこの点も差が出ているようでした。カバーストックの強さが如実に違っており、オイル吸着力と合わせて「オーラ™・ECS」が進化している様子を受けました。
使用できる範囲の広さでは、いわゆるちょうど良い具合の
パラノーマル・オーラ™・2015はある程度いつでも投球可能という印象を持っていますが「ECS」カバーの今作ではやはりそうはいかないものです。
しかし、
前作では入射角度が不足奥のピンが残り易い場面でも今作はストレス無くピンキャリーを起こしてくれるので仮に二つを使い分けるという手法も効果的でしょう。
オイルゾーン深くから投球しても大きなフックパワーで戻ってきてくれる今作の安心感は
前作を超えており、新素材カバーストックの開発によりボールパフォーマンスは変化したという点が実証されたようにも思います。
昨年のボールアンケートにおいて、私は
パラノーマル・オーラ™・2015に票を投じました。「オーラ」シリーズへの絶対的な信頼を更に高いレベルで提供してくれた今作は国内でしか入手できないのが勿体ないほど。
早期完売となるかと思いますが、是非とも多くの方にご利用いただきたいですね!それでは、次回の
レビュー(DV8の
グラッジ™を予定)でまたお会いしましょう!
執筆後記
現
ブランズウィック最強カバー「ECS」と安心の知名度と実績の「オーラ」コアとの贅沢なコラボで実現いたしました。オイルを蹴散らしながら強力なフックモーションを描き、爆発的にパワーを生み出してくれるプレミアムな1球です。プロスタッフ達が強く推している今作の出来栄えに是非、注目ください。
今回のドリルレイアウト
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