キス&ハグ(XOXO)と読ませるキャッチーなロゴと、上品かつ派手な配色で人気の「ディーバ」シリーズが最新のカバーストックを纏って、今年も登場します!今回採用された「コンポジット・フリップパール」は
第61回
2016年2月25日更新
こんにちは。プロボウラーの
逸見正晃です。今日は、この
ストライクレビューをご覧いただいております皆様にご報告をさせていただきます!
先日「第20回USBCブロンズコーチ認定講習」が開催され、サンブリッジプロスタッフより6名が新たにブロンズコーチ資格を取得致しました。この講習はUSBC(全米ボウリング評議会)が発行するブロンズレベルコーチライセンスを取得する為に必要な講習・試験であり、昨年までは米国で受講する必要のあるものでした。
今回
「公益社団法人日本プロボウリング協会」主催として、国内にて初開催されたことで広く門戸が開かれたようにも思えます。現地に出向くのは様々な理由から敷居が高く感じておりましたので、とても良い機会に恵まれました。
ちなみに、資格を取得しました6名は次のとおりです。
中川郁也プロ(24期・538:
桜橋ボウル)、
清水昭雄プロ(30期・698:
SAP日野ボウル)、豊田清プロ(34期・813:
スエヒロボウル)、
岡野秀幸プロ(42期・1023:
ミスズボウル)、筆者、
山上英章プロ(51期・1272:
スポルト福岡)以上。
様々な面で活用し、より一層の優れたパフォーマンス提供を目指し、邁進してまいりますので、皆様どうぞ宜しくお願いいたします。
さて、今回ご紹介いたします新商品は、2月といえば「バレンタイン」は外せませんね!投稿時には過ぎてしまいましたが「バレンタイン」といえば「ディーバ」シリーズで決まり!可愛らしいハートロゴをあしらったレディースモデルとして確固たる人気を得ているシリーズですが、
今作は可愛らしさだけではない面を備えています。モニター投球時から問合せの多かった今作は、いったいどう変わったのでしょうか。どうぞご注目ください。それでは、第61回
ストライクレビュー「ディーバ・XOXO(キス&ハグ)」編をどうぞ!
55°
×
4・5
/
8
×
45°・ピンアップセンターレイアウト
55°
×
4・5
/
8
×
45°・ピンアップセンターレイアウト
博多スターレーン(ウッドレーン)
42フィートのクラウンコンディション
30.6
ml
カストディアンプラス
42°
女性ボウラーを中心に、多くのボウラーに好評を得ている人気シリーズ「ディーバ」が、今年も「バレンタイン」の時期に合わせ新登場いたします。今作で4作目となりますが、シリーズ最高といっても過言ではない仕上がりに是非、ご注目ください。お値段据え置きで最新カバーを纏った点からも興味を集めることが予想されます。
シリーズ最新作「ディーバ・XOXO」は、より直線的にスキッドし且つドライエリアではキレのあるフリップモーションを秘めたミディアム
〜
ドライ向けのボールとなっています。ボール名にもある「XOXO」はキス&ハグと読むそうで、このシリーズらしく可愛らしいネーミングに思えませんか?
今作の最大の特徴は、新素材のコンポジットカバーにおいて最も直進力を高めた「コンポジット・フリップパールリアクティブ」カバーを初採用した点でしょう。最新カバーの良さを体感したいけれど、普段の投球レーンコンディションがドライ気味で上手く活用できていなかった方や、
スピードが遅めでハイパフォーマンス帯は投球し辛いと感じていらっしゃった方にとって非常にマッチし易くお勧めできるボールに仕上がっています。そして、そうしたドライ気味なボールスペック品で着目されるのはピンキャリーについてですが、
今作はコンポジットカバー特有の柔らかいピン飛びを継承しており、手前でボールエネルギーが損なわれること無くスキッドしてくれるので何の問題も無く攻められる利点があります。このカバーはスキッド&スナップボールに今後も多用してほしいと願う程に感じている次第です。
コアにはシリーズを通して一貫して使用されている
「ディーバコア」を継続使用しています。この
コアは投球者の回転方向への汎用性がとても高く、
安定したローリングをボウラーへ提供してくれる為に使い勝手が良くなっているのが特徴と言えます。マスバイアスボールほどの強力な捻じれはありませんが、だからこそドリルのし易さと回転方向に左右されにくい形状で投げ易さを実現してくれるスペックになります。
良く転がり、カバーストックとの相性の良さと組み合わさっており、バックエンドリアクションも心地よく感じることが可能です。私の感覚としてはシリーズ中で一番このバランスがマッチしているボールのようにも思え、ミディアムプライス帯ながら投球する出番をしっかりと持っている為に重宝している状況です。
素晴らしい出来栄えを象徴するかの如く、
米国・DV8のプロスタッフ・
ライアンシミネリプロは、
米国PBAツアーのメジャートーナメント「バーバソルPBAトーナメントオブチャンピオンズ」においても今作を使用し、惜しくも決勝戦にて敗退しましたが、準優勝という成績に加えてパーフェクトゲームまでも達成する活躍ぶりでした。
しかも、レイアウト(ピン配置は同様でバランスホールの位置のみ違う模様)を変えた3種の「ディーバ・XOXO」を用いて投球したという記載もあり、如何にこのボールを信頼しているかが伺えます。更に、
DV8のフェイスブックにも驚くべき情報が掲載されていました!
エリカカトラーさんという女性ボウラーが「USBC National Women's 3G Series Record」として「290
-
300
-
299」のシリーズ889点をこの「ディーバ・XOXO」により達成したとのこと。
各地でこのような成績が誕生している点にも、どうぞご注目ください。
私の投球したイメージでは、とてもスキッド感が良くて気持ち良く目的地まで辿りついてくれる安心感があり、ハウスパターンで有用なのは勿論のことで、ゲーム数が進んだ終盤において曲りを控えてピンを飛ばしたい際にも投球したいと思わせてくれるほどでした。
何より、過去の「ディーバ」を超えるピンキャリーの良さとスキッド感が好印象を受け、現在使用頻度の高い一球となっています。シリーズ・過去3作品ともにピンク調のカラーイメージがありましたが、今作は「パープル・シルバー」となり、可愛らしい中にも格好良さを併せ持つかのような感覚を与えてくれます。
多少スピードのあるボウラーならライトオイルでも投球でき、ドライエリア付近を通過させても減速感は少なくローテーションを保って直進してくれる強さがあるように思えました。
適合パターンでも紹介しているように、オイル量が厚いパターンやキャリーダウンが進んだパターンでは滑り気味となってしまう為に入射角度が不足しがちです。ミディアム全般なら先月発売しました
バンダル™・ソリッド、
オイリー以上ならば今月リリースされた
DV8最強ボール・
グラッジ™というように適合状況を考慮し効果的にラインナップに加えていただけると楽にレーン攻略を楽しむことができるはずです。
今回の仕上げ番手は#500
マイクロパッド→
ロイヤルコンパウンドとなっておりますが、この下地でも十分なスキッド力を持っている為、まずはこのままで投球してほしいと思います。
少しの滑りを解消するならば表面のツヤのみ落とすように#4000
マイクロパッド加工も効果的です。あまり粗い番手ではシャープなリアクションが損なわれますので、パフォーマンスを大きく変化させたい場合か、スピードボウラー以外にはお勧め致しません。
今回採用したドリルレイアウトは、比較ボールの
ブランズウィックの
ゼフィロス™と同様の
「55°×
4・5/
8×
45°」を選択し、見た目ではピンセンターのピンアップとなります。
対称コアで、ロングスキッドボールでしたので走り感を強めたレイアウトで後半でも役立てられるようにとドリルしています。
比較ボールに用いた
ゼフィロス™とはコンセプトが似ている系統に入るのですが、より摩擦力を抑えたカバーを採用した「ディーバ・XOXO」の方がよりスキッド感が出てくれているようです。
オイル上での滑り具合はともに直進力が高めの設定ではありますが、手前のオイルが枯れてきているのに対して判断した場合には
ゼフィロス™は早い段階から曲り始めている感覚を抱きます。
こうした際には、出し戻しよりもポケットに沿わせるラインやぶつけるラインに適していますし「ディーバ・XOXO」ならば、タイトから多少ラインを広げての投球も可能です。
双方を比較した場合には、パワフルにも投げるボウラーには
ゼフィロス™が、ソフトに投げるタイプには「ディーバ・XOXO」が使い勝手良く投げていただけるのではないでしょうか。
年に一度「バレンタイン」に合わせリリースされるタイムリーなニューボール。女性ボウラーの枠を超え、多くのボウラーを満足させられるスペックへと進化を遂げた「ディーバ・XOXO」を是非お試しください。それでは、次回の
レビューでまたお会いしましょう。
執筆後記
新素材カバーを用いたボールの中で、最も直進力を高めた表面素材を纏い、人気ボールが再びリリースされます。球速が遅めのボウラーやゲーム後半でも活躍する為に作られた今作は、多くの場面できっとボウラーを手助けしてくれることでしょう!
今回のドリルレイアウト
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逸見正晃プロのフェイスブック