を経て、日本のボウラーへ最高のパフォーマンスを実感して頂けるために「ザ・シューター™」を完成させました。
このボールは新開発のカバーストック「マジェスト・アグレッシブリアクティブ」と、安定感やリアクションの安心感から高い評価を頂いた
第26回
2015年1月15日更新
こんにちは、プロボウラーの
逸見正晃です。正月気分も過ぎ去り、にぎやかな日常が戻ってきた頃ではないでしょうか。2015年プロボウリングは今月末より早速スタートを迎えます。
1月26日月曜日
〜
29日木曜日の期間中、全国4会場にて男子シーズントライアルから幕開けです。今大会は4月
〜
6月の公式戦出場権を賭けたものになります。
多くの男子プロが厳しいコンディションで戦う様に、是非ともご注目ください。詳細は
JPBA:公益社団法人日本プロボウリング協会のウェブサイトをご覧ください。
チーム・サンブリッジメンバーへの温かいご声援をどうぞ宜しくお願いいたします。一年振りに
私も出場いたします、応援宜しくお願いしますね(^_^)それでは、第26回
ストライクレビュー「ザ・シューター™」編をどうぞ!
65°
×
4・1
/
4
×
65°・ピンセンターダウンレイアウト
60°
×
4
×
50°・薬指穴内にピン抜き
博多スターレーン(ウッドレーン)
45フィートのクラウンコンディション
30.4
ml
カストディアンプラス
42°
間もなく出荷がスタートする1月リリースのボール
プライド・エッジ™と「ザ・シューター™」。今回は新開発カバーと安定感抜群の
コアとを融合させた「ザ・シューター™」の紹介をいたします。
このボールは、先に紹介しました
プライド・エッジ™同様、日本国内向けに米国ブランズウィックとサンブリッジの開発チームの手によって誕生いたしました。
新しいボールになる為、シリーズものと違ってイメージしにくい部分があるかと思いますが、分かり易く言いますと、オイルキャッチの良いカバーストックに、
持続性・転がり感の良い万能対称コアとを組み合わせたボールになります。
カバーストックは新開発のオイル吸着カバー「マジェスト・アグレッシブリアクティブ」を採用、レーン上での確かなグリップ感を感じつつ、しっかりと前進してくれる素晴らしいカバーに仕上がっています。オイルに負けない強さをイメージすることができ、レーンコンディションへの変化にも長けた使い方が可能です。
コアには、軌道の安定感と曲り形状の良さで非常に定評のある
リンガー・中・RG・コアをベースに比重改良しました新コア
「シューター・中・RG・コア」を搭載しています。丸みのある対称コアの特徴で、様々な回転軸を持つボウラーに優位に働き、安定したプレーを手助けしてくれます。
「ザ・シューター™」はソリッドカバーを採用しており、曲がりと持続性を求めたスペックで市場に登場する期待の1球です。強いカバーに強い
コアでは、球速が無くロールアウト状態を引き起こしてしまいやすいボウラーにも、コアでバランスを取ることでマッチングの良さを生み出すことに成功しています。
実際に投球した感想では、ヘビーオイル対応の
マスターマインド™・インテレクトなどに比べると、とてもスムーズに直進力を得られるものの、
ザ・エッジ™や
プライド・エッジ™を超える摩擦力、フックポテンシャルを持つボールに感じられました。
ポイントとしましては、ソリッドカバーの良さを大きく活用しており、フレッシュなコンディションから、キャリーダウンが起きボールの動きに影響を及ぼす場合にも少ない影響でプレーを続けることができます。
伸びたオイルにも負けない力強さがあり、ピン前での当たり負けを意識せずに攻めることができるのは素晴らしい点です。先日、福岡プロアマサーキットに参加した際のことになりますが「ザ・シューター™」の良さを体感しましたのでご紹介いたします。
手前のオイル量が濃く、バックエンドが非常にクリーンなコンディションでの投球でしたので、序盤はスキッド系の
LT-48™を使用し好調だったのですが、ゲームが進行するにつれて、ピン側での動きが小さくなりコーナーピンのタップが増加しスコアメイクに苦しみました。
ゲームの中盤までストライクが無い状況の中、打破する為にドリルしたばかりの「ザ・シューター™」に持ち替えて投球を試みた所、見事6フレからオールウェイで高スコアに結びつけることができたのです。ポケットに吸い込まれるかのように軌道を描き、薄めから厚めのピンキャリーまで言うことありませんでした。
しっかりと動いてくれますが、急激な反応をするわけでない為、微妙なリリースの違いにもよくカバーしてくれる融通の良さもさすが新製品だなと納得しました。結果的には決勝で敗れ、準優勝というものでしたが「ザ・シューター™」と
LT-48™を持参していて助かったと感じています。
ウッドレーンでも噛み過ぎず、プラスティックレーンでもきちっとレーンキャッチをしてくれる丁度良い強さを持ったボールに仕上がっているので、ハイスピードボウラーを除くとオイリーでも十分な活躍が見込めるはずです。
表面仕上げが#500
マイクロパッド→
#1000
→
ロイヤルコンパウンドの為、
噛み過ぎを抑制して扱い易くなっており、更に強い摩擦力を求める際には再度#1000
マイクロパッド加工を施すと良いでしょう。
フレッシュなコンディションで
プライド・エッジ™との比較投球をしてみた所、カバーストックの強さで「ザ・シューター™」の方が手前からのレーンキャッチと曲りが見受けられました。
プライド・エッジ™もハイブリッドカバーながらソリッド80%・パール20%という配合比率によって適度にキャッチ力を感じるボールなのですが、オイル上を投球する際に強い弧を描いてほしい場合に「ザ・シューター™」は秀でていることが分かります。
レーン中盤
〜
後半でのスナップは
プライド・エッジ™に軍配があり、バックエンドでのキレを得られる分、板目を使う際には
プライド・エッジ™が投球し易い印象です。
バックエンドが過敏な反応を起こす状況では
プライド・エッジ™や
メーリー™・ジャブ、
フォルテラ・イントリーグといったスキッド&スナップ系ボールでは危険を伴う場面がありますが、そうした際にソリッドカバーボールは大変有難い存在と言えますね。
今回、ドリルを行うにあたって、PIN
〜
CG距離が大変狭かった為、65°
×
4・1
/
4
×
65°のピンセンターダウン位置にピン配置となりました。
当初はピンアップにてドリルするつもりではいましたが、結果としてオイルを突き進む強い味方となり、曲がり形状もストロングアークで使い易く良かったかなと思っています。
高回転ボウラーならば、早めからの立ち上がりを抑制する為にPIN
〜
PAP距離を5・1
/
4(70°)
〜
5・5
/
8(75°)といったレイアウトでも十分なリアクションが望めるはずです。
反対に、曲がってほしいけれどあまり回転が無い方にはコアを早く動かせる為にも3・3
/
8(45°)に近づけた方が良いでしょう。強い曲りやピンアクションの良い球を持続性良く、コントロール良く投球したいというボウラーのニーズにバランス良く対応してくれる「ザ・シューター™」。
女性やシニアボウラーにも使っていただきたい曲り系ボールです。新年最初のリリースから目が離せません!
プライド・エッジ™、「ザ・シューター™」の二つをご自身の希望に合わせてチョイスしてみてくださいね。それでは、また次回のレビューでお会いしましょう。
執筆後記
米国ブランズウィックとサンブリッジの開発チームによる傑作が誕生です。高いフック力を提供する新開発カバーと実績ある万能対称コアの融合を見逃してはいけません!良く曲がり、それでいてコントロール力にも長けた競技ボウラー必携のアイテムです。先日紹介した
プライド・エッジ™と併せてご検討お願いいたします。
今回のドリルレイアウト
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