今回はDV8ブランドの新定番シリーズ「アウトキャスト™」をご紹介いたします。これまで発売されてきたライトスペック帯のミスフィットのアップデート版と捉えていただけるとわかりやすいと思います。 この「アウトキャスト™」は、エントリーボールからのステップアップボールとしてや、コントロール重視の攻め方を必要とする際などに効果的なスペックに仕上げられました。 摩擦係数の低いカバーストック「クラス1リアクティブ」は、従来のミスフィットシリーズにも採用されてきたDV8ブランドのロー・フリクションカバーとして定番とも言えます。ボール軌道も読み易く、オイルが薄めのコンディションでも板目をあまり使わずに投球が可能な程です。 手前のオイル状況を考慮するのは当然ですが、キャリーダウンしたレーンコンディションでは曲がりが小さくなりますので、クリーニングされた環境での使用をお勧めいたします。ドライでの使用も適していますが、ライトミディアムドライ程度のコンディションで真っ直ぐ目に投球するのが最もスペック的に適合しているように思います。 コアも「ミスフィットコア」をベースに新比重にて開発された「アウトキャストコア」を使用しています。 RG Min：2.547、ΔRG：0.030という数値が表しているように手前からの早い転がりではなく、適度に転がり続けるといったイメージになります。フレア幅も抑えて作られているので、極端な方向転換をすることも無く、スムーズな投球を実現し易くなっています。 ミスフィットよりも全体的にやや強めた印象ですが、軌道イメージとしてはやはり酷似しており、緩やかな軌道を描きつつ前進します。 私はこういったライトスペック帯のボールは結構好きで、この「アウトキャスト™」は自身のリリース具合がボールに伝わるような印象を持っています。自然にボールリリースすると柔らかいボールパフォーマンスになり、強くリリースアクションを行うと、その分戻り感が強調されていきます。 全体的な曲りがコンパクトな仕様となりますが、手前のオイルがドライな状況では極端なスキッドは見られませんので、より長いスキッドを求める場合には下地を#500マイクロパッドではなく、#2000マイクロパッド以上の細かさに研磨していただくと、飛躍的に直進力が増してくれます。 スピード不足の方やボールがボヤけてしまうと感じたらお試しください。
今回のドリルレイアウトは対称コアを使用して「50°

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50°」で、薬指上部にピン配置となります。 コア数値が弱めですので、多少早めから立ち上がる様にCA50°と強めにドリルしました。フレッシュなレーンやオイルボリュームが少な目のコンディションだと曲りも見えて素直に攻めることができて、投球し易さを感じることができました。 表面仕上げはベーシックに#500マイクロパッドロイヤルコンパウンドロイヤルシャイン仕上げです。
ブラックベースに深いグリーンの2色配合カラーの今作は、やや渋めの色調で落ち着いた雰囲気がとても感触が良いです。オイルの多い部分では、ボール表面に付着しやすいので小まめにボールクリーニングの必要があると思います。 今回の比較投球ボールにはミスフィットを選択しました。コア数値も酷似しており、表面仕上げも同様、カバーストックもクラス1同士（ミスフィットはクラス1Cリアクティブ：コントロールタイプ）となります。 ミスフィットシリーズの中でも、特に軌道を保つ特性のネオンレッド・オレンジとの比較では「アウトキャスト™」ではラインを落とし位置で内側から投球でき、フック力も大きく上回っていました。 軌道イメージはどちらもアーク状ですが、ミスフィットの方が回転方向への傾きが小さく「アウトキャスト™」の方が曲がるボールという印象を得ることができました。 真っ直ぐ投げる分にはミスフィットの方がより直進する為に、楽にボールを運べますが、ピンキャリーは「アウトキャスト™」の方が優れています。
第2弾として、このレビューが出る12月には第2弾となるニューカラー「マンゴタンゴ」も新登場します。装いも新たな新色も含めて、どうぞお求めください。

今回のドリルレイアウト

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